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Apple のビンテージ・オブソリート製品を、iPhone・iPad・Mac・Apple Watch の発売年と最新 OS の対応で並べた(2026年9月)

Apple のサポートページには、修理サービスの対象外になった製品や、修理が部品の在庫次第になる製品の一覧があります。前者を「オブソリート製品」、後者を「ビンテージ製品」と呼んでいます。

この一覧を見て立てた問いは、製品の種類によって、発売からビンテージ・オブソリートになるまでの年数は違うのかです。iPhone・iPad・Mac・Apple Watch の4つについて、一覧に載っているモデルを Apple 公式のモデル識別ページの発売年と突き合わせ、あわせて最新 OS(iOS 27・iPadOS 27・macOS 27・watchOS 27)に対応しているかどうかも並べました。

この記事の内容は 2026-09-25 時点 のものです。データの取得日は2026-09-25、使った一覧は Apple が2026年9月15日に公開した版です。一覧は更新されるので、この日の時点の集計として読んでください。

ビンテージとオブソリートの決まり方

Apple サポートの「保証期限の切れたApple製品の修理サービスを受ける」には、次のように書かれています。

  • ビンテージ製品: Apple が販売店への供給を停止した日から5年以上7年未満の製品
  • オブソリート製品: Apple が販売店への供給を停止した日から7年以上が経過した製品。Apple はハードウェア修理サービスを提供せず、サービスプロバイダも部品を発注できない

起算日は発売日ではなく、Apple が販売店に製品を供給した最後の日です。同じページには、供給の最終日から最低5年間は修理サービスや部品を受けられること、部品の在庫次第で最長7年間まで延びる場合があること、Mac のノートブックはバッテリーの修理に限って最長10年間まで延びる場合があることも書かれています。フランスで購入した一部の製品には、別の期間が書かれています。

使ったデータ

すべて Apple の公式ページで、2026-09-25 に取得しました。

  • ビンテージ・オブソリート製品の一覧(上のページ。日本語版と英語版はどちらも2026年9月15日公開で、製品群ごとの項目数は同じでした)
  • モデルの識別ページ: iPhone・iPad は各モデルの「発売年」の欄を使いました(iPhone 3G だけは「発表年」の欄)。Mac は MacBook Pro・MacBook Air・MacBook・iMac・Mac mini・Mac Pro の6ページで、モデル名に入っている年(「Mid 2012」の2012など)を発売年として使いました
  • Apple Watch の発売年: 識別ページに年の欄が無いため、Apple Newsroom の各モデルの発表のプレスリリースの年を使いました。初代は、2015年4月24日に発売すると告知したプレスリリースの年(2015)です
  • 最新 OS の対応機種: iOS 27・iPadOS 27 の対応機種(ユーザガイド)、macOS 27 の対応機種、watchOS 27 の対応機種(「Apple Watchをアップデートする」のページ)。「Appleのセキュリティリリース」の一覧によると、4つの OS 27 はどれも2026年9月14日に公開されています

集計の単位は「モデル」です。一覧は「iPhone 8 (64GB, 128GB, 256GB)」「iPhone 8 (PRODUCT)RED™」のように容量・色・通信方式・素材ごとに分かれているので、自分で書いたスクリプトで各項目を識別ページのモデルに割り当てました。表はすべて集計結果から作っています。

まず、状態ごとにモデルを数える

製品 モデル数 ビンテージ オブソリート 型によって両方 一覧に無い(最新OS対応) 一覧に無い(最新OS非対応)
iPhone(iOS 27) 54 6 12 4 31 1
iPad(iPadOS 27) 45 5 13 1 23 3
Mac(macOS 27) 137 16 80 0 33 8
Apple Watch(watchOS 27) 20 2 3 1 8 6

「型によって両方」は、同じモデルのうち一部の型がビンテージ、別の型がオブソリートになっているものです。たとえば iPhone 8 は、64GB・128GB・256GB の項目がビンテージ、(PRODUCT)RED™ の項目がオブソリートに載っています。

最新 OS に対応しているモデルは、2つを除いて一覧に載っていませんでした。その2つは後の節で取り上げます。

次に、一覧に載っているモデルが発売から何年たっているかを比べました。

発売からの年数を、状態ごとに比べる

発売からの年数は「2026年 − 発売年」(暦年の差)です。「型によって両方」のモデルは、ビンテージとオブソリートの両方に数えています。

製品 状態 モデル数 発売年 発売からの年数(最小〜最大) 中央値
iPhone ビンテージ 10 2015〜2019年 7〜11年 9年
iPhone オブソリート 16 2007〜2017年 9〜19年 12.5年
iPhone 一覧に無く最新OS非対応 1 2018年 8年 8年
iPad ビンテージ 6 2013〜2019年 7〜13年 8年
iPad オブソリート 14 2010〜2017年 9〜16年 12.5年
iPad 一覧に無く最新OS非対応 3 2019〜2020年 6〜7年 7年
Mac ビンテージ 16 2012〜2020年 6〜14年 8.5年
Mac オブソリート 80 2008〜2018年 8〜18年 14.5年
Mac 一覧に無く最新OS非対応 8 2017〜2020年 6〜9年 7年
Apple Watch ビンテージ 3 2017〜2019年 7〜9年 8年
Apple Watch オブソリート 4 2015〜2018年 8〜11年 10年
Apple Watch 一覧に無く最新OS非対応 6 2020〜2022年 4〜6年 4.5年
iPhone・iPad・Mac・Apple Watch それぞれで、ビンテージ・オブソリート・一覧に無く最新OS非対応の3つの状態のモデルについて、発売からの年数の最小〜最大と中央値を並べた図。4製品ともビンテージの幅とオブソリートの幅が重なっている。Mac のビンテージは6〜14年、オブソリートは8〜18年。Apple Watch の一覧に無く最新OS非対応のモデルは4〜6年で、ビンテージ(7〜9年)より短い。
単位: 年(2026年 − 発売年。暦年の差)。線は最小〜最大、点は中央値。Mac は Apple のモデル識別ページに載っているモデルだけ(2008年以降)。一部の型だけがオブソリートのモデルは、ビンテージとオブソリートの両方に数えた。出典: Apple サポート「保証期限の切れたApple製品の修理サービスを受ける」(2026-09-15 公開版)、各製品のモデル識別ページ、iOS・iPadOS・macOS・watchOS 27 の対応機種、Apple Newsroom(すべて 2026-09-25 取得)を自分で集計

ビンテージの中央値は、4製品とも8〜9年の間でした(iPhone 9年、iPad 8年、Mac 8.5年、Apple Watch 8年)。中央値だけを見ると、製品の種類による差は小さく見えます。

一方で、幅は製品によって違います。Mac のビンテージは発売から6〜14年と8年の幅があり、iPad も7〜13年です。そして4製品とも、ビンテージの幅とオブソリートの幅が重なっています。発売からの年数が同じでも、ビンテージのモデルとオブソリートのモデルがある、ということです。

発売の順番と、一覧の状態の順番は一致しない

重なりの中身を個別に見ると、先に発売されたモデルがビンテージで、後から発売されたモデルがオブソリートという組み合わせが、4製品すべてにありました。

  • iPhone: 2015年の iPhone 6s(16GB・64GB・128GB)と2016年の iPhone 7 はビンテージ、2017年の iPhone X はオブソリート
  • iPad: 2013年の iPad Air は「iPad Air Cellular」の項目がビンテージ、2017年の iPad Pro 12.9インチ(第2世代)と iPad(第5世代)はオブソリート
  • Mac: 2012年の Mac Pro (Mid 2012) と2013年の Mac Pro (Late 2013) はビンテージ、2018年の MacBook Pro (15-inch, 2018) と MacBook Air (Retina, 13-inch, 2018) はオブソリート
  • Apple Watch: 2017年の Series 3 はすべての項目がビンテージ、2018年の Series 4 は Hermes と Nike の項目がオブソリート

同じ年に発売されたモデルの中でも、状態は分かれていました。2018年の iPhone は、XS と XS Max がビンテージで、XR は一覧に載っていません。2017年の iMac は、Retina 4K・Retina 5K のモデルがビンテージで、iMac (21.5-inch, 2017) は一覧に載っていません。

1つのモデルの中で、型によって状態が分かれているものもあります。

製品 モデル(発売年) ビンテージの項目 オブソリートの項目
iPhone iPhone 8(2017) iPhone 8 (64GB, 128GB, 256GB) iPhone 8 (PRODUCT)RED™
iPhone iPhone 8 Plus(2017) iPhone 8 Plus (64GB, 128GB, 256GB) iPhone 8 Plus (PRODUCT)RED™
iPhone iPhone 6s(2015) iPhone 6s (16GB, 64GB, 128GB) iPhone 6s (32 GB)
iPhone iPhone 6s Plus(2015) iPhone 6s Plus iPhone 6s Plus (32GB)
iPad iPad Air(2013) iPad Air Cellular、iPad Air Cellular (TD LTE) iPad Air Wi-Fi、iPad Air Wi-Fi + Cellular、iPad Air Wi-Fi + Cellular (TD LTE)
Apple Watch Apple Watch Series 4(2018) Apple Watch Series 4、アルミニウム(第4世代)、40mm、Apple Watch Series 4、アルミニウム(第4世代)、44mm、Apple Watch Series 4、ステンレススチール(第4世代)、40mm、Apple Watch Series 4、ステンレススチール(第4世代)、44mm Apple Watch Series 4、Hermes(第4世代)、40mm、Apple Watch Series 4、Hermes(第4世代)、44mm、Apple Watch Series 4、Nike(第4世代)、40mm、Apple Watch Series 4、Nike(第4世代)、44mm

これは、起算日が発売日ではなく供給を停止した日だという定義と矛盾しません。同じモデルでも、型ごとに供給の終わった時期が違えば、状態が分かれます。ただ、今回使った Apple の公式ページには、モデルや型ごとの供給停止日は載っていませんでした。そのため、個々のモデルがいつ供給停止になったのかは確かめていません。

最初の問いに戻ると、一覧に載ったモデルの発売からの年数は、製品の種類の間よりも、同じ製品の中でのばらつきのほうが大きく出ました。発売年だけでは、どのモデルがいつ一覧に入るかは決まっていません。

では、最新 OS の対応は一覧とどう関係しているのか。次に、2つがずれているモデルを抜き出しました。

最新 OS の対応とのずれ

製品 モデル(発売年) 一覧 最新OS 識別ページの「最終対応のOS」
iPhone iPhone 11 Pro(2019) ビンテージ iOS 27 に対応 —
iPhone iPhone 11 Pro Max(2019) ビンテージ iOS 27 に対応 —
iPhone iPhone XR(2018) 載っていない iOS 27 に非対応 —
iPad iPad(第8世代)(2020) 載っていない iPadOS 27 に非対応 —
iPad iPad mini(第5世代)(2019) 載っていない iPadOS 27 に非対応 —
iPad iPad(第7世代)(2019) 載っていない iPadOS 27 に非対応 —
Mac MacBook Pro (13-inch, 2020, Four Thunderbolt 3 ports)(2020) 載っていない macOS 27 に非対応 macOS Tahoe 26
Mac MacBook Pro (13-inch, 2020, Two Thunderbolt 3 ports)(2020) 載っていない macOS 27 に非対応 macOS Sequoia
Mac iMac (Retina 5K, 27-inch, 2020)(2020) 載っていない macOS 27 に非対応 macOS Tahoe 26
Mac Mac Pro (2019)(2019) 載っていない macOS 27 に非対応 macOS Tahoe 26
Mac MacBook Pro (16-inch, 2019)(2019) 載っていない macOS 27 に非対応 macOS Tahoe 26
Mac MacBook Air (13-inch, 2017)(2017) 載っていない macOS 27 に非対応 macOS Monterey
Mac iMac (21.5-inch, 2017)(2017) 載っていない macOS 27 に非対応 macOS Ventura
Mac iMac Pro (2017)(2017) 載っていない macOS 27 に非対応 macOS Sequoia
Apple Watch Apple Watch SE 2(2022) 載っていない watchOS 27 に非対応 —
Apple Watch Apple Watch Series 8(2022) 載っていない watchOS 27 に非対応 —
Apple Watch Apple Watch Ultra(GPS + Cellular)(2022) 載っていない watchOS 27 に非対応 —
Apple Watch Apple Watch Series 7(2021) 載っていない watchOS 27 に非対応 —
Apple Watch Apple Watch SE(2020) 載っていない watchOS 27 に非対応 —
Apple Watch Apple Watch Series 6(2020) 載っていない watchOS 27 に非対応 —

ずれの方向は2つあります。

一覧ではビンテージなのに、最新 OS に対応している。 iPhone 11 Pro と iPhone 11 Pro Max の2モデルです。iOS 27 の対応機種には「iPhone 11」「iPhone 11 Pro」「iPhone 11 Pro Max」が並んでいて、このうち2つがビンテージに載っています。ほかの3製品には、この組み合わせはありませんでした。

最新 OS に対応していないのに、一覧には載っていない。 iPhone は XR の1モデルだけでしたが、Apple Watch は6モデルありました。2020〜2022年に発売された Series 6・SE・Series 7・Series 8・SE 2・Ultra で、発売からの年数は4〜6年です。Apple Watch のビンテージ(7〜9年)より新しいモデルが、watchOS 27 の対象から外れています。Mac は、macOS 27 の対象が Apple シリコン搭載の Mac なので、一覧に載っていない Intel 搭載の8モデルがここに入りました。そのうち4モデルは、識別ページの「最終対応のOS」が1つ前の macOS Tahoe 26 です。

iPhone では、一覧に載っていないモデルのうち iOS 27 に対応していないのは XR だけで、最新 OS の対応と一覧の状態がほぼ並んでいました。Apple Watch と Mac では、最新 OS の対象から外れているのに一覧には載っていないモデルが、それぞれ6つと8つありました。

例外と注意点

  • 発売からの年数は暦年の差です。 同じ「発売から7年」でも、実際の月数は1年近く違うことがあります。
  • 発売年の取り方は製品によって違います。 iPhone・iPad は識別ページの「発売年」の欄、Mac はモデル名の年、Apple Watch は Apple Newsroom のプレスリリースの年です。iPad Air の識別ページの発売年は「2013年後期および2014年前期」、iPhone 4 は「2010(GSM)、2011(CDMA)」で、どちらも早いほうの年を使いました。
  • Mac は、識別ページに載っているモデルだけを数えました。 一覧のオブソリートの Mac 338項目のうち、PowerBook・iBook・Power Mac など識別ページに無い古い機種や周辺機器は数えていません。ビンテージの iMac (21.5-inch, Early 2013) も識別ページに無いため、数えていません。Mac Pro のラック型とサーバ構成(Mac Pro (Rack, 2019)、Mac Pro Server (Mid 2012) など4つ)も、同じ機種の別の構成として除きました。
  • iPad の6項目は、どのモデルか決められませんでした。 「iPad Wi-Fi + 4G、CDMA」「iPad Wi-Fi + 4G、GSM」(ビンテージ)と「iPad Wi-Fi」「iPad Wi-Fi + 3G」「iPad Wi-Fi + 4G」「iPad Wi-Fi + 4G (Verizon)」(オブソリート)は、名前だけでは世代を特定できないため、集計に入れていません。
  • 最新 OS の対応機種の一部は英語版のページを使いました。 iPadOS 27 のユーザガイドの日本語版は、取得日には iPadOS 26 の版が表示されました。macOS 27 の対応機種の日本語版は MacBook Pro の2023年の2機種がどちらも「MacBook Pro(16インチ, 2023)」と書かれていたため、英語版の名前で照合しました。また Mac の識別ページの「最終対応のOS」は、macOS 27 に対応している Apple シリコン搭載のモデルでも macOS Tahoe 26 と書かれているものがあり、表では macOS 27 に対応していない Intel 搭載のモデルの欄だけを載せています。
  • 一覧に載っていないことは、修理を受けられることを保証しません。 Apple のページには、修理サービスや部品は「部品の在庫次第」と書かれています。この記事は一覧と OS の対応を並べただけで、個々の製品の修理の可否は確かめていません。
  • 一覧は更新されます。 今回の一覧は2026年9月15日公開の版です。ビンテージからオブソリートへの移動や、新しいモデルの追加で、表の数は変わります。

まとめ

2026年9月15日公開の一覧では、ビンテージのモデルの発売からの年数の中央値は4製品とも8〜9年でしたが、どの製品でもビンテージとオブソリートの幅が重なり、発売の順番と状態の順番が逆になる例がありました。最新 OS との関係では、iPhone 11 Pro・11 Pro Max がビンテージのまま iOS 27 に対応している一方、Apple Watch では発売から4〜6年のモデルが一覧に載らないまま watchOS 27 の対象から外れていました。

出典